多感作用と誰が為の共感

萊草唳の創作雑記

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィトゲンシュタイン考察

道徳観、倫理観を言葉で語る事が出来ないのは ある特定の場合において 言葉をむやみに発する事それ自体が自分がとりうるべき行動基準と倫理観に反するものである側面もあり、超越論的に受け手とのやり取りの中に蓄積されていくものだからである みずからの論…

虚実を帯びた果はやがて腐り落ちる

何とも衝撃的なくだりから始まる彼女の独白は何処か空虚で 伏し目がちになりながら、手を組んでいる姿は悲痛な記憶から滲み出す感情に身を寄せているというよりも 誰も知らない秘密に触れてしまったかのような愉悦感とそれをひけらかすことへの背徳感に酔い…

花は匂えど

ふと花壇におりたち花々を眺めてみる 鶏頭のビロードのような少しハリのある毛羽立ちをした滑らかな手触りと独特の光沢が目に鮮やかである ペチュニアはもっときめ細やかでしっとりとした手触りをしており、少し癖のあるなんともいえない芳香を放つのである …