アリューシャン列島の老兵は夜毎濃霧の幻影に流離う

きっと矯めつ眇めつして見た数々の風景の中に潜む悲しさを掘り起こして

誰にも知られることなく心の内に静かに涙を流し

過去に取り残されたままの老兵は

戦争の物悲しさを示す水先案内人なのだろうか

星野道夫の作品は作者が非業の死を遂げる事で終止符を打つ事になったが

彼が今生きていればどのような作品を作っていただろうかと悲嘆に暮れずにはいられない作者の内の一人である